日本電装は半導体大手のロームに買収提案を行った。この内容はTOB(公開買付)を通じて全株式を取得することとみなされている。買収額は1兆1.3万円規模に達する見込みだ。実現すれば、純電気自動車(EV)やデータセンターの電力制御に用いられるパワー半導体分野で、日本国内の主要勢力となる。これまで協力を軸に進めてきた同業他社の再編は、買収による淘汰の局面に入る。
パワー半導体分野において、日本企業は伝統的な優位性を持つが、中国企業の台頭に伴い、多くの日本企業の生産能力に過剰感が出てきている。経済産業省も企業の再編を促している。これまで電装と富士電機、ロームと東芝がそれぞれ協力を進めてきたが、今後は枠組みが大きく変わる可能性がある。
電装とロームは2025年5月に半導体分野での協力を発表し、純電気自動車のセンサーなどを制御するアナログ半導体の共同開発を計画している。電装は協力を通じて