最近イーサリアムETFの資金動向がちょっと面白い。

6日連続で純流出し、合計で5億ドル超の資金が蒸発、市場のセンチメントもほぼ落ち込んでいる状態だった。ところが昨日突然反転し、純流入は1250.99万ドルに達し、ブラックロックが800万ドルを投入した。

この転換は実はかなり重要だ。1250万ドルが特に驚くべき額というわけではなく、「方向性が変わった」ことが肝心だ。

考えてみてほしい。前の数日間、一日の最大流出額が1.19億ドルに達し、パニック売りが激しかった。このような時に大手機関が逆に資金を投入するのは、底値を探っている証拠だ。10月末にあるアナリストが「ETF資金の底打ちがETH反発の先行指標になる」と指摘していたが、その論理が今、現実になりつつある。

博弈の観点から見ると、機関は無思慮に買い増しをしているわけではない。連続の資金流出の後に突然純流入が見られるのは、評価修復のサインか、あるいは何かのトリガーを事前に仕込んでいる可能性が高い。現在のETHとBTCの相対評価の位置を考えると、短期的には反発の余地がより大きいかもしれない。

ただし、単日のデータだけでは全てを判断できない。本当の反転の確認には、今後数日間の資金流入が持続するかどうかや、オンチェーンのアクティビティが追いついているかを見る必要がある。今最も怖いのは、個人投資家が少しでも良い兆候を見て追い買いをしたり、機関が一時的に底値を拾った後に再び売りに回ることだ。

この動きは、観察が重要であり、参加はまだ早い。トレンドがより明確になるまで待つのが賢明だ。