アリAIの春節「封神」:13億人が千問に殺到、日間アクティブ数は豆包と同じ水準に、B向けモデルの価格はGoogleの1/18だけ

今年の春節期間、AI業界は「誰も眠らない」。アリババ、バイトダンス、テンセント、月の暗面など中国のAI企業が前例のない春節攻勢を仕掛けた。

2月17日(旧正月一日)深夜時点で、戦局はほぼ決定的となった。アリババは「チップ+クラウド+モデル」の垂直統合の優位性を活かし、B端とC端の両方で大きな勝利を収めた。

B端では、アリババは除夕に新世代大規模モデル「千問Qwen 3.5-Plus」をオープンソース化し、性能はGoogleのGemini 3 Proに匹敵しながら、市場を驚かせる1/18の「最低価格」を実現した。

C端では、戦況はさらに激化している。最新のデータによると、春節期間中に1億3000万人以上が千問アプリに流入しAIショッピングを体験し、千問のデイリーアクティブユーザー(DAU)はわずか3ヶ月で7300万に急増し、ByteDanceの「豆包」が3年かけて築いた地位に追いついた。

この春節の戦いの背後には、AIの価値の中心が「チャット」から「エージェント」へと移行している現象がある。アリババは独自の「通云哥」全栈能力を駆使し、業界を悩ませる二つの大きな課題、推論コストのムーアの法則と商業的収益化の「ラストマイル」の解決を目指している。

B端「コスト削減の奇跡」:

性能はGoogleのフラッグシップに匹敵、コストはわずか1/18

2月16日除夕にQwen 3.5-Plusが正式にオープンソース化された。大規模モデルの「百模戦争」が深みにはまる中、アリババは単にパラメータを競うのではなく、「単位計算力の経済性」を追求している。

今回アリババが発表したQwen 3.5-Plusは、革新的なスパース・ハイブリッド・エキスパート(MoE)アーキテクチャを採用し、総パラメータは3970億だが、活性化パラメータはわずか170億。こうした「小さく勝つ」アーキテクチャの革新により、推論効率は指数関数的に向上した。データによると、最大推論スループットは19倍に増加し、GPUメモリ使用量は60%削減された。

さらに破壊的なのは推論効率だ。Qwen 3.5-PlusのAPI価格は1百万トークンあたり0.8元と低価格であり、同等の性能を持つGoogleのGemini 3 Proの1/18に過ぎない。

アリババの狙いは、極限までコストパフォーマンスを追求し、企業向けAIの浸透を加速させるとともに、APIリセールや基盤となる計算力の最適化に欠ける中間層モデルメーカーに対して「次元削減攻撃」を仕掛けることにある。

2023年以来、アリババは400以上のモデルをオープンソース化し、世界で10億回以上ダウンロードされている。その戦略は非常に明確だ。オープンソースを用いて規模の経済を実現し、低価格でエコシステムの防御壁を築く。

国民レベルのAIアシスタント誕生:

1.3億人が「エージェント」を“覚醒”

2月17日の最新データによると、春節期間中にユーザーは千問に対して500億回の「千問助けて」の指示を出し、1億3000万人が初めてAIショッピングを体験した。このデータは、「千問助けて」がAI時代の新たなユーザー習慣となり、千問が国民レベルのAIアシスタントへと躍進したことを示している。

成長の詳細なデータは驚くべき浸透力を示す:

チケット販売の爆発:春節映画の公開に伴い、千問の映画チケット注文は前週比372倍に増加し、交通チケットも7倍超に拡大;

下層市場:三線・四線都市からのAI注文は782倍に急増し、すべてのAI注文のほぼ半数が県城からのもの;

ギャップを越える:60歳以上のユーザー約400万人がAIショッピングを体験し、「一言注文」がデジタル格差を埋めつつある証拠となった。

QuestMobileのデータによると、2月7日時点で千問のDAUは7352万に達し、ByteDanceの豆包の7871万に迫った。豆包は3年の歳月をかけて築いたが、千問はわずか3ヶ月で追い抜いた。

これはアリババエコシステムの「集団戦」の成果だ。現在、淘宝(タオバオ)、支付宝(アリペイ)、飛猪(フリュー)、高徳(ガイド)、大麦(ダイマイ)などの主要資産がすでに千問に接続されており、今後はAIタクシーやチャージ機能も展開予定だ。

OpenAIやGoogleと比べて、アリババは「意図から実行まで」の完全な履行ネットワークを持ち、これこそがシリコンバレーの巨頭たちが最も羨む能力だ。

「通云哥」トライアングル:

コア計算力の定義権を掌握

なぜアリババはB端の「価格戦」とC端の「億級同時接続」を同時に支えられるのか。その自信は、「通云哥」と呼ばれる硬核な技術戦略に由来する。

「通云哥」とは、通義研究所(モデル)、アリクラウド(インフラ)、平頭哥(チップ)の黄金の三角形を指す。市場の情報によると、アリババは平頭哥の今後の独立上場を支援する決定を下した。

グローバルなAI軍拡競争において、垂直統合はコスト削減の唯一の解決策だ。Googleは「TPU+クラウド+Gemini」でこの論理を証明したが、アリババはさらに一歩進んでいる。自社開発のチップ「真武」と千問モデルの深い連携により、一台のハードとソフトを統合した「AIスーパーコンピュータ」を実現している。

この基盤アーキテクチャの統一により、アリババは計算力の最大化を図ることができる。FP8やFP32の精度戦略の下、訓練コストは大幅に削減され、訓練速度は10倍に向上した。

市場にとって、アリババのストーリーは変化しつつある。

かつて、市場はアリババがChatGPTのような現象的な入口を欠いていると懸念していた。しかし、この春節の成果は、アリババが「最強のオープンソースモデル+最全面の実体エコシステム」の二つの推進力をもって、シリコンバレーとは異なる道を歩み始めていることを示している。単なる会話型AIだけでなく、実務をこなすエージェントを目指す。

AIが「試用」から「実用」へと進む中、計算力の価格設定権と商業履行能力を持つアリババは、AI時代における真の力をいままさに見せつつある。

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