正直に言うと、私は暗号通貨業界でこれまで何年も働いてきましたが、「非中央集権革命」の高尚なフレーズが最も嫌いです。今日ははっきり言います——ビットコインは要するに高い変動性を持つ投資商品であり、値動きは流動性、レバレッジ、人間の欲望の三角ゲームに過ぎません。

最近、ビットコインは8.1万ドルを割り、1日で70%近い急落（ただし流動性の乏しい取引ペアでのみ起きたことですが）もありました。これはまさに市場の真実を示しています。

**流動性不足の「紙のような支え」**

12月26日の深夜の出来事で、多くの人が覚えているかもしれません。ある主要取引所のBTC取引ペアで、価格が8.76万ドルから一瞬で2.41万ドルに落ち、その後数秒で戻ったのです。崩壊のように見えますか？実際には流動性の乏しい取引ペアの古い問題——注文簿の深さ不足です。大きな売り注文が入ると、買い注文が直ちに貫通されてしまいます。

しかし、これは単なる技術的な偶然だけではありません。今、市場全体の流動性自体が非常に脆弱になっています。祝日中はマーケットメーカーもポジションを縮小し、ビットコインの現物ETFは継続的に純流出（ブラックロックのIBITは1日で9000万ドル超の流出を記録）しています。さらに、金や銀といった硬い資産は最近特に資金吸引力が強くなっています（黄金は1年で70%上昇した一方、ビットコインは8%下落）。大きな資金は高リスク資産から資金を引き揚げているのです。米連邦準備制度の利下げ？それさえもこの状況を変えることはできません。

**レバレッジは両刃の剣**

確かに、「レバレッジをかけずに仮想通貨をやる意味がない」という意見には賛同します。主流通貨は日々10%の変動を見せ、10倍のレバレッジをかければ、値動きは100%にもなります。これは一見、巨額の富を手に入れるチャンスのように見えますが、すぐに強制ロスカットの通知に変わります。

現段階の市場の感情はすでに脆弱で、ちょっとした風や動きで連鎖的なロスカットを引き起こしやすい状態です。先物のポジションは高水準で、空売りも積み重なっています。一度大きく揺れ動けば、強制決済の連鎖反応で波動は瞬時に拡大します。

結局のところ、これは流動性と心理的期待のゲームです。利下げ期待の失望、硬い資産への資金流入、祝日の取引の閑散さ——これらの要素が重なることで、ビットコインや暗号市場全体は再び支えとなるポイントを見つけ直さなければなりません。