最近この行情は本当に絶望的だ。ローソク足チャートを開くと心臓が跳ねる。ビットコインが一度下落すると、グループチャットは「終わった、ゼロになった」と騒ぎ、誰かがキーボードを叩きまくって火をつけようとし、「今回は絶対に4万ドルを突破する」と叫んでいる。私は不思議に思う。なぜこの友人たちはまだ賢明になっていないのか。2020年の3月12日の暴落のときに泣きながら損切りした教訓は十分ではなかったのか？

ここに言っておく：50000ドルこそが今回の調整の真の底値だ。リスクではなく、これは簡単な問題だ。

暗号通貨界で長年揉まれてきた経験から、最も重要な法則をまとめると——ビットコインの底は決して下落によって生まれるものではなく、市場の感情によって無理やり引き出されるものだ。歴史を見れば明らかだ。2018年末、BTCは6000ドル台に落ちたとき、全ネットで空売りが山のように積み上がり、「暗号通貨は死んだ」といった見出しが溢れ、誰も底を買おうとはしなかった。2020年3月12日には、直接3800ドルまで下落し、取引所は崩壊、レバレッジは強制清算され、強制売りが災害となり、場面は極度に混乱した。

今の状況はどうか？下落幅は大きいが、「終わった」と叫ぶ人は実はそんなに多くない。むしろ、静かに建て玉を増やしている人たちもいる。これは何を意味するか？感情はまだ本当の極限に達していないということだ。

テクニカル面から言えば、50000ドルという価格も私の勝手な予測ではない。週足チャートを引いてみると、この位置はちょうど2021年以来の長期上昇トレンドのサポートラインにぴったり重なる。そして、昨年下半期に何度も反復テストされた高流動性の区間でもある。簡単に言えば、これは機関や主力の資金コストラインであり、歴史が私たちに残した「安全マージン」だ。