クリスマス後最初の取引日が到来し、市場は開いているものの、機関投資家はまだ休暇モードであり、流動性はまだ完全には回復していない—この点はまずはっきりさせておく必要がある。本格的な流動性の回復を見たいなら、ほぼ1月1日以降を待つ必要があるだろう。それまでの間、金融市場は基本的に「半休暇」状態だ。

貴金属の動きはかなり大きい。金と銀は次々と高値を更新し、資金は希少金属への関心を全く失っていない。面白いのは、金が新高値を記録する一方で、リスクプレミアムが銀に移行し、その後銅など他の金属にも伝わることだ。この一連の論理的な流れは依然として作用している。

米国株の開場前は全体的に安定しており、テクノロジー7巨頭のパフォーマンスはまちまちだ。この低流動性の環境下では、今夜の動きはおそらく低ボラティリティで振幅が弱めの展開になるだろう。S&Pは水曜日に史上最高値を更新したばかりであり、現状では高値での振動や小幅な調整の方がむしろ自然な流れだ。注意すべきリスクは、休暇明けに「好材料の利益確定売り」が出る可能性だ。

もちろん、今夜テクノロジー株が集中して買われれば、S&Pはさらに上昇する可能性もある。ただし、現状は流動性がまだ回復しておらず、テクノロジー株の継続的な買い圧力は限定的だ。

センチメント指標から見ると、SPHB/SPHQ比は引き続き小幅に下落しており、資金が明確に高ベータ資産に向かっているわけではないことを示している。このリスク志向の格好は、変動の大きいテクノロジー株にとっては良いニュースとは言えない。

結論はやはり同じだ：注目点は来週だ。今日は名目上は通常取引日だが、流動性の観点からは休暇期間の相場とみなすべきであり、1日の値動きにあまりこだわりすぎないことだ。