最近黄金の動きは確かに面白いですね。アジア市場では直接下落し4448.40まで下がったかと思えば、すぐに反発して上昇し、欧州市場に入ると4531.27という重要な抵抗線に達しました。その後はほぼ4507.47付近を行ったり来たりしており、全体のリズムは典型的なレンジ相場で、大きなトレンドにはなりにくい状況です。

マクロ的に見ると、ドル指数はまだ97.80付近を揺れ動いており、これは過去2ヶ月の最低水準です。11月の米国CPIが2.7%に低下し、市場は来年の米連邦準備制度の利下げ予想を高めており、これら二つの要因が金の底支えとなっています。ただし、年末にかけて市場の流動性が不足し、買い手も売り手も積極的に動きづらいため、金価格が抵抗線を突破する勢いは自然と弱まります。

テクニカル面では、MA7とMA20が上方を抑え、MA90が下方を支えており、明確な抑制構造を形成しています。今夜の注目ポイントは、4531.27を出来高を伴って突破できるかどうかと、また4500という整数のサポートラインをしっかり見守ることです。

取引のアイデアとしては、金価格が4480-4595の範囲で底堅く推移すれば、買いを検討しても良いでしょう。ターゲットは4525、4550、4580の範囲です。逆に、4475を割り込んだ場合は待たずにショートを追い、4450や4430を目指します。明確な方向感が出るまでは、レンジ内での高値売り・安値買いが最も安全な戦略です。年末にはフェイクブレイクの罠も出やすいため、ポジション管理は厳格に行い、ドルの突然の変動による混乱にも注意してください。

（免責事項：上記はあくまで個人の見解の共有であり、取引の推奨を意図したものではありません。投資にはリスクが伴い、損益は自己責任で行ってください。）