暗号市場の「恐怖・強欲指数」を5分で理解する

暗号通貨トレーダーの間で話題の「Fear and Greed Index」（恐怖・強欲指数）。実は、これはシンプルな心理指標だ。

指数の基本

0～100のスケールで市場心理を数値化：

• 0-24：極度の恐怖 → 売却パニック、買いチャンス
• 25-49：恐怖 → 投資家が慎重モード
• 50：ニュートラル → 買い圧と売り圧が均衡
• 51-74：強欲 → FOMO発生、リスク増加
• 75-100：極度の強欲 → バブル警告信号

何から計算されているのか

この指数は6つの要素をブレンドしている：

実例：指数が39.75の日

BTCが$52Kから$45Kに暴落した場合：

• ボラティリティスコア20 × 0.25 = 5
• 取引量スコア75 × 0.25 = 18.75
• ソーシャルメディアスコア70 × 0.15 = 10.5
• ドミナンススコア30 × 0.10 = 3
• トレンドスコア25 × 0.10 = 2.5

合計 = 39.75（"恐怖"ゾーン）

結論：パニック売却が起きているが、買い手にとっては狙い目の可能性がある。

トレーダーの使い方のコツ

1. 単独で使うな → RSIやMACDなどのテクニカル指標と組み合わせる
2. 短期判断向け → スイングトレード向き、長期予測には向かない
3. 極値をチェック → 極度の恐怖（20以下）と極度の強欲（85以上）が最も信頼できる

どこで見られるのか

• Alternative.me（オリジナルソース）：全暗号資産をカバー
• CoinMarketCap（2023年導入）：独自の計算方法で全アルト対応

重要な限界

この指数は"現在の感情"を示すが、将来の価格を100%予測することはできない。特に長期トレンド転換を捉えられないため、ファンダメンタルズ分析や規律あるトレーディングプランが必須だ。

結論：恐怖・強欲指数は、テクニカル分析の補助ツール。これ単体で判断せず、複数の指標を組み合わせるプロトレーダーの使い方を真似すべし。